◆米大リーグ パドレス4―1カージナルス(1日、米カリフォルニア州サンディエゴ=ペトコパーク)

 アスレチックスからパドレスに加入したM・ミラー投手(26)が1日(日本時間2日)、本拠地カージナルス戦で3点リードの8回から移籍後初登板を飾った。

 4―1の8回、7回1安打1失点と好投の先発・ピベッタの後を受けて2番手でマウンドへ。

しかし、先頭からの連打で無死一、三塁のピンチを背負った。だが、ここからが最速167キロ右腕の真骨頂。7番・ウォーカーを102・6マイル(約165・1キロ)直球で空振り三振。8番・ポゾを初球のスライダーで三ゴロ併殺に仕留め、無失点で切り抜けた。最後は二塁・クロネンワースの一塁送球がそれたが、一塁・アラエスが逆シングルで好捕。ミラーは絶叫しながら一塁ベンチに戻っていった。

 右腕は常時100マイル(約160・9キロ)を超える速球が武器で、この日は最速102・8マイル(約165・4キロ)を計測した。9回は守護神のR・スアレス投手(34)が締め、メジャー最多の31セーブ目を挙げた。

 パドレスはトレード期限最終日の7月31日(同8月1日)に大きく動いた。アスレチックスから守護神のミラーと左腕シアーズに加え、オリオールズからDH兼一塁手のオハーンと外野手のロレアノを獲得。ロイヤルズからは捕手のフェルミン捕手を補強。交換要員として下部組織の有望選手の大半を放出するという大きな代償を払ったが、弱点とされていた上位と下位打線の実力差を埋め、救援陣をさらに充実させた。

プレラーGMは「10月(ポストシーズン)までプレーできるチームになった。これから数か月が楽しみだ」と胸を張っていた。

 ナ・リーグ西地区2位のパドレスは首位ドジャースとの3ゲーム差をキープ。「打倒ド軍」に全振りした2025年シーズン、最後まで死力を尽くす覚悟だ。

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