◆第29回全国高等学校女子硬式野球選手権大会▽決勝 福知山成美(京都)10―1岐阜第一(2日、甲子園)

 甲子園で行われた決勝は創部17年を迎えた福知山成美が岐阜第一を破り、11年ぶり2度目の全国制覇を果たした。

 0―0の2回、岐阜第一は1死から6番・山内理子一塁手(2年)が左中間を破る二塁打で出塁。

次打者も左前打と続き、1死一、三塁。盗塁が成功し、1死二、三塁となり、8番・萱岡藍瑠(らんる)右翼手(2年)がカウント2―2から一塁線へのスクイズを成功させ、先制点を奪った。

 1点を追う福知山成美は3回。先頭打者が四球で出ると、犠打で1死二塁。2番・三浦希望(ゆめ)左翼手(3年)が左翼線へ適時打を放ち、同点に追い付いた。岐阜第一の先発・松原優風(ゆうか)投手(1年)に代わり、松井澪投手(2年)となり、なおも1死二塁。福知山成美の3番DH・松本結愛(3年)の中越え適時二塁打で逆転した。

 1点リードの福知山成美は4回2死二、三塁からも9番・大嶋李(もも)遊撃手(3年)の内野安打で1点を追加。その後、2者連続で右前適時打と続き、2死満塁からも追加点を挙げ、一挙5点を奪った。

 6点リードの6回には4番・新谷早琴(さき)一塁手(3年)が中越え適時打を放つなど、クリーンアップが連続安打で得点を積み重ねた。福知山成美は計15安打10得点と打線が爆発し、快勝。決勝が甲子園で開催された21年以降では初の2ケタ得点で、優勝を飾った。

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