◆米大リーグ カブス―オリオールズ(2日、米イリノイ州シカゴ=リグレーフィールド)

 オリオールズ・菅野智之投手(35)が2日(日本時間3日)、敵地・カブス戦に先発して、初回は3者凡退の好発進を切った。「3番・指名打者」でスタメン出場した鈴木誠也外野手(30)とのメジャー初対戦は初球で中飛に打ち取った。

 初回先頭のブッシュはフルカウントから10球目のカーブで左飛。データサイト「Baseball Savant」によると、30球団の本拠地のうち14球場で柵越えだった大飛球だったが、、左翼手のカウザーがフェンスに激突しながら好捕した。タッカーは外角低めのスプリットで空振り三振。2死走者なしで迎えた誠也との1打席目は、初球のカットボールで飛距離337フィート(約103メートル)という大きな当たりだったが、中飛に打ち取った。

 菅野は前回登板の7月27日(同28日)、本拠地・ロッキーズ戦では、6回91球を投げ、4安打1失点で後半戦初勝利となる8勝目(5敗)をつかんだ。7月31日(同8月1日)に期限を迎えたトレード市場では、移籍候補の1人に名前も挙がっていたが、多くの同僚が移籍する中、菅野は残留。チームは借金10の地区最下位と苦しむ中、再スタートとなるマウンドになった。

 この日が21試合目の登板。試合前の時点で8勝5敗、防御率4・38をマークしていた。前回登板の試合後にはこれまでのメジャー1年目を「色んな経験が出来た。いい時も、悪い時も経験できた。6月から今に至るまであまりよくなかったけど、そういう経験を生かして、この先戦って行ければいいと思います」と振り返っていた。

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