オリオールズ・菅野智之投手(35)が2日(日本時間3日)、敵地・カブス戦に先発して5回95球を投げ、5安打3失点で勝敗はつかなかった。2回に3連打などで2失点。

4回にホーナーに右前適時打を浴びて奪三振5、1四球で降板し、8回にヘンダーソンの逆転3ランなどで4点を奪って試合をひっくり返して菅野の黒星は消えた。7月末のトレード期限後の最初の登板で、粘り強く試合を作って、逆転勝利を呼び込んだ。売り手球団となったチームからは、菅野と交流あるオハーン内野手がパドレスに放出されるなど9人がトレードされた。

 菅野は冷静に受け止めていた。7月31日のトレード期限米国東時間午後6時。遠征先のシカゴのホテルにいた。「普通に部屋にいましたよ。驚きはなかった。こういう感じなんだなと」。チームは今季、球宴初選出されたオハーン、ムリンス、モートンなど計9人を放出。トレードの可能性が高い選手は、30日の本拠地でのブルージェイズ戦の後、シカゴに移動するチーム便にも同乗しないことも許可されていた。

 オハーンがオールスターに選出された7月。

菅野は日本の高級ウイスキー「山崎」を、オールスター選出祝いとして贈った。遠征先でも食事に出かけるなど交流があった。

 「こっちの遠征には来てなかった。もう多分トレードされるって自分で思っていたんでしょうね。だから、いなくなるにしても、いるにしても、とりあえず、『ここまでありがとう』って話はしました」と菅野。トレード期限を1日前にして、お互いに感謝の言葉を交わしていたことを明かした。

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