前年覇者が早くも沸かせた。京都国際の校名札は、優勝候補・健大高崎の隣へ。

小牧憲継監督(42)は「(投本間が)5メートルくらいから全力で投げさせようかな」と、最速158キロを誇る石垣へ大胆な対策を口にしつつ、「強い相手とできるのが甲子園。(重圧は)全くない。健大(高崎)さんの方がはるかに強いので、逆にやりやすい」と、対戦を待ちわびた。

 一方、エース左腕の西村一毅(3年)は、「予想していなかったのでびっくり」と驚きを隠せず。今春センバツ前に行った練習試合は3―11で敗れただけに、「負けたままでは終われない。やり返すじゃないですけど、立ち向かいたい」と、昨夏の胴上げ投手としてのプライドを示した。

 2004年、05年の駒大苫小牧(南北海道)以来となる、史上7校目の夏連覇に挑む。「中学野球界のスター軍団に、うちの雑草軍団がどう立ち向かってくれるかめちゃくちゃ楽しみ」と指揮官。歴史を塗り替えた昨夏と同様に“雑草魂”で食らいつく。(瀬川 楓花)

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