第107回全国高校野球選手権大会(5日から18日間・甲子園)の組み合わせ抽選会が3日、大阪市内で行われた。今春センバツVの横浜(神奈川)は、敦賀気比(福井)を迎え撃つ。

 春夏連覇に挑む横浜の阿部葉太主将(3年)が31番目に登場すると、静寂に包まれていた会場がどよめいた。「神宮、センバツと勝って、それだけ注目されている」。「一番先に目に入ったもの」と右手前のくじを引くと、第3日の第1試合で強豪・敦賀気比(福井)との対戦が決まった。

 敦賀気比とは甲子園では初対戦だが、両校は毎年お互いのグラウンドを行き来して練習試合を行い、力を高め合ってきた。過去の選手権で神奈川勢は福井勢に7勝1敗と好相性。エース左腕で4番の奥村頼人(3年)、最速152キロ右腕の織田翔希(2年)ら充実の戦力を誇るが、村田浩明監督(39)は「百戦錬磨の東哲平監督が指揮を執っているので、想像がつかない」と相手を警戒した。

 打倒・横浜へマークが厳しくなる中、阿部葉は「どこが来ても大丈夫な思いで引いた」と王者らしく抽選会に臨んだ。「100%で一戦一戦、戦っていきたい」。「横浜一強」のスローガンの下、松坂大輔を擁した98年以来の春夏連覇へ向かう。(綾部 健真)

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