東大阪大柏原が大阪勢として、2025年の甲子園初勝利を目指す。初戦は第7日第3試合で尽誠学園と対戦する。

この日に宿舎入りし、元オリックス、巨人捕手の土井健大監督(36)は「慣れない環境は心の疲れが出る。希望通りの日」と満足そう。相手については「プロで(OBの)谷(佳知)さんとやらせてもらったくらい。イメージもデータもない」と、14年ぶり2勝目に向けて思案を巡らせた。

 今春センバツは1927年以来、98年ぶりに大阪勢の選出がなかった。春夏通じて甲子園未勝利なら、80年(春・北陽、上宮、夏・北陽)以来、45年ぶりの屈辱となる。「チャレンジャー精神で一戦一戦、戦い抜く」と土井監督は強調した。

 勝てば、昨春優勝の健大高崎か昨夏Vの京都国際と対戦する。竹本歩夢捕手(3年)は「大阪代表として目の前の相手を潰す。ユニホームでオーラを出そうと思う」と気合十分だ。今春に白からクリーム色に変わった勝負服で大阪勢の意地を見せる。(松ケ下 純平)

 〇…尽誠学園は49校目のくじで希望通りに第7日の初戦が決まった。

相手は激戦区・大阪を勝ち上がった東大阪大柏原。それでも西村太監督(46)は「残り物には福がある。絶対ある」と、吉兆ととらえた。エース、4番、主将と3役を担う広瀬賢汰(3年)の体力回復にも十分な日程。香川県勢はここ2年初戦敗退が続いており、広瀬は「日本一を目指しているからには倒さないといけないチーム」と覚悟を決めた。

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