綾羽・北川陽聖(ようせい)外野手(3年)が、聖地初勝利へ切り込む。滋賀大会の全5試合で1番打者を務め、打率3割5分3厘でチームをけん引した。

「(同校)初めての甲子園で、自分が初めての打席に立てると思う。狙っている球が来たら(1球目から)いきます」と、初球から“マン振り”で襲いかかる。

 第3日第2試合で高知中央との対戦が決まった。相手は151キロ右腕・堅田徠可(くうが、2年)を擁するが「春から夏に伸びた打力を生かしたい。(滋賀)大会が終わってからもみんな振れている」と調整は万全。1試合平均9・8得点で甲西、水口、伊香、近江、滋賀学園と甲子園出場経験校を連破した勢いのまま、暴れるつもりだ。

 チームスローガンは「明るく前向きに」。滋賀大会でも準決勝、決勝をともに逆転勝ちで制し、北川は「(スローガンを)実践して勝てた」と胸を張る。甲子園でも、らしさ全開で同校の歴史をつくっていく。(森口 登生)

 〇…高知中央は高知大会決勝で自己最速の151キロを計測した堅田徠可(くうが)投手(2年)を筆頭とする厚い投手陣で、初出場の綾羽を迎え撃つ。PL学園出身の山野司監督(57)は「(高知大会の)決勝は急きょだったから、堅田のピッチングがどこまで通用するのか」と全国の舞台での活躍に期待。明徳義塾打線を2点に抑えたニュースターが、県大会1試合平均9・8得点の綾羽打線をどこまで抑えられるのかが勝利のカギになる。

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