◆米大リーグ カブス5x―3オリオールズ(3日、米イリノイ州シカゴ=リグレーフィールド)
カブスの鈴木誠也外野手が3日(日本時間4日)、本拠のオリオールズ戦に「3番・DH」で先発。初回に10試合ぶりの打点となる右前先制適時打を放ち、メジャー4年目で通算500安打を達成。
試合は3―3で迎えた9回に、代打ターナーがサヨナラ本塁打を放つ劇的勝利でシリーズを勝ち越した。
ターナーの打球が左中間スタンドに消えた瞬間、鈴木はベンチから飛び出し、歓喜の輪に飛び込んだ。9回無死一塁から、代打ターナーが初球を捉えた。たった1球、たった一振りで、勝負を決めた。
「一発で仕留めるのは、さすがだなと思います。プレッシャーの掛かる場面で打てるのは、なかなかできることではない。すごいなって思います」と鈴木。メジャー17年目、40歳のベテランの勝負強さに舌を巻いた。
鈴木もバットで勝利に貢献した。初回1死三塁の先制機。
「たかが、500本ごとき。4年やってるんですから。イチローさんは5年で1000本…。上には上が沢山いるんで、別になんとも思わないです」と謙虚に笑った。
オリオールズとのシリーズ初安打で10試合ぶり打点を記録。球宴前の77打点は、カブスでは2001年サミー・ソーサの83打点に次ぐ球団2位の記録だ。7月22日のロイヤルズ戦で日本人右打者としてシーズン最多の81打点を上げた後、9試合打点なしとなっていたが、「それまで、上手く行き過ぎていた。現に、ここまで打点を上げていること自体が不思議だった」と冷静に振り返る。
7回は内角高めの直球を詰まりながらも中前に運び、マルチ安打を達成。「ここ何日間か、しっかりスイングが出来ていた。