◆JERA セ・リーグ ヤクルト2―15巨人(19日・神宮)

 神宮に花火が上がった直後の回に、リチャードが大花火を打ち上げた。9―1の6回2死満塁。

丸山翔のスライダーを仕留めると、打球はバックスクリーンに飛び込んだ。プロ初本塁打だったソフトバンク時代の21年9月5日・オリックス戦以来、移籍後初の満塁弾。自己最多4安打、同タイの6打点だ。それでも「ラッキーって感じ。(本塁打は)全然飛んでなかった。でも本塁打になったんで良かったです」と謙虚に語った。

 2回は三塁内野安打、3回は左前打とともに変化球を安打にした。6―1の5回1死二、三塁ではランバートの初球、内角低め速球を中前へ運び、右腕をマウンドから引きずり降ろす2点適時打。日頃から試合前練習で阿部監督から多くの指導を受けており、詳細は伏せたが「監督と練習で取り組んでいることを出すことができました」と感謝した。

 現在の打率は1割8分9厘。自身の課題を分かっているからこそ、試合後に表情を崩すことなくクラブハウスへ歩を進めた。「継続力がないので。

継続できるように頑張ります」。とにかく存在感を示し続け、進化を遂げる。

編集部おすすめ