◆米大リーグ ロッキーズ―ドジャース(19日、米コロラド州デンバー=クアーズフィールド)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が19日(日本時間20日)、敵地・ロッキーズ戦に「1番・DH」で先発出場し、8―4の7回1死一、三塁で迎えた5打席目は一、二塁間のゴロに倒れたが、三塁走者が生還し、この日2打点目。その後は走者として塁に残ると、2死一、二塁でスミスの強烈なセンター返しは二走・大谷にあわや直撃するライナー性の打球となったが、“神回避”。

快足を飛ばして一気にホームに生還し、今季120得点目をマークした。

 初回は内角ボール球の直球に詰まらされ、三邪飛に倒れた。だが、3―0の2回2死に迎えた2打席目は、左腕ゴンバーの内角低め直球を完璧に捉えると、打球速度115・9マイル(約186・5キロ)、今季最小となる角度19度で飛び出した打球が右中間ブルペンに飛び込む6戦ぶり44号を放った。飛距離は413フィート(約125・9メートル)。チーム126試合目で44本塁打は、シーズン56発ペースとなった。

 7―0の3回2死一、二塁で迎えた3打席目はフルカウントからスプリットを冷静に見極め、四球で出塁。7―2で迎えた6回先頭の4打席目は二ゴロに倒れた。

 前日には、初回に幸先よく右前打で快音を響かせると、1点リードの2回2死三塁の2打席目には、速度106・5マイル(約171・4キロ)の投手返しで、遊撃のグラブもはじく強烈な中前タイムリーを放つなど、4打数2安打1打点とタイミングが合っていた。だが、チームは今季6戦全勝中だった同地区最下位相手に痛恨のサヨナラ負けを喫し、連勝は「3」でストップした。

 敵地のクアーズ・フィールドは、標高約1600メートルに位置。高地で気圧が低いため空気抵抗が少なく、他球場に比べて約10%、打球の飛距離が伸びるとされ“打者天国”とも呼ばれている。大谷はこの日で今季5戦3発となった。

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