◆米大リーグ レイズ―ヤンキース(19日、米フロリダ州タンパ=スタインブレナーフィールド)
ヤンキースのA・ジャッジ外野手(33)が19日(日本時間20日)、敵地・レイズ戦に「2番・DH」で先発出場。2試合ぶりの40号ソロを放ち、意外にも自身初の2年連続40本塁打を達成した。
今季のレイズは昨年10月のハリケーンによって大破した本拠地「トロピカーナフィールド」の代替球場として、ヤンキースのキャンプ施設「スタインブレナーフィールド」をホームにしている。ヤ軍にとっては敵地でありながら慣れ親しんだ“本拠地”での試合だ。ジャッジは0―0の初回1死。右腕バズの92・3マイル(約148・5キロ)カットボールを捉え、打球速度112・3マイル(約180・7キロ)、打球角度29度、飛距離429フィート(約130・8メートル)でバックスクリーンへの先制弾とした。
ジャッジは右肘屈筋けん炎から戦列復帰後、12試合で3本目のアーチ。リーグ本塁打王争いではトップのローリー(マリナーズ)に7本差をつけられている状況だが、打撃は本来の姿を取り戻しつつある。
MLB公式サイトによると、この日の試合前にブーン監督がジャッジが今季中に外野守備に就く可能性を否定。「今季のどの時点でも、彼が普段通りに送球する姿を見ることにはならないと思う。だが、それでもいい」と話したという。送球距離は現在150フィート(約45メートル)まで回復しているものの、復帰のメドは立っていない模様だ。それでも、DH専任として主将が打線をけん引した。
昨季はドジャース・大谷翔平(31)を上回るメジャー最多の58本塁打をマーク。今季はMLBで13年ぶりの3冠王に向けて開幕から好調を維持していたが、7月22日(同23日)の敵地・ブルージェイズ戦で右肘を負傷。その後も出場を続けていたが、27日(同28日)に負傷者リスト(IL)入りし、今月5日(同6日)の敵地・レンジャーズ戦で復帰していた。