◆JERA セ・リーグ DeNA7―4広島(20日・横浜)
ユニホームのズボンを赤土で染めたかいがあった。DeNA・東克樹投手(29)は、5回8安打3失点で、打っても2打点。
2―0の2回1死二、三塁。大瀬良の変化球をはじき返し、左越えに2点適時二塁打。「あの2点はすごく大きかったと思う」と自賛した一打に両手を上げて喜びを表すと、林の右邪飛で三塁に滑り込み、佐野の右前適時打で生還。粘投で23年以来2度目の最多勝へ単独トップに躍り出たが「心から喜べるものではない」。投打二刀流の活躍でチームを勝利に導いたが、激走直後の投球に満足はなかった。
三浦監督は「よく打ちましたよ。バッティングはいいですからね。投球は悪い中でもよく踏ん張った」とエースの投打での活躍をねぎらった。今季最多4盗塁と足も絡めて、打線は14安打7得点。
昨季はレギュラーシーズン3位から下克上で日本一に輝いた。東は「残りの8、9月は大事な試合が続く中で、柱として、いい投球ではないので反省して次に向けてやっていきたい」と力強く言い切って、前を向いていた。(安藤 宏太)