◆JERAセ・リーグ 広島5―4中日(24日・マツダスタジアム)

 広島・常広が、今季初先発でプロ2勝目を手にした。5回まで150キロ超の直球を主体に5奪三振で2安打無失点。

5点リードの6回にブライトに3ランを浴びて降板したが、昨年9月15日のDeNA戦で初登板勝利して以来343日ぶりの白星。23年ドラ1は「負けないように食らい付こうと思った」と“先輩”の意地を見せ、中日・金丸とのドラ1対決に投げ勝った。

 今年3月に侍ジャパンの強化試合で代表メンバーに初選出されながら、2年目も開幕2軍スタート。2軍でも3勝10敗、防御率4・69という成績でも、17日のウエスタン・ソフトバンク戦(由宇)を視察した新井監督が「この球ならいける」と先発起用を即決。期待に応えたものの「チャンスをつかんだわけじゃなく、機会をもらえただけ」と冷静に受け止めた。

 刺激となるライバルは、デビューに向けた一歩を踏み出した。青学大の同期で入団直後にトミー・ジョン手術を受けた阪神・下村が、17日にシート打撃に登板。「らしいですね」と素っ気ないが、気にならないわけがない。いつか投げ合う日が来ることを願って、残り少ないシーズンで白星をつかみ取っていく。(畑中 祐司)

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