広島の高太一投手が25日、マツダスタジアムで次回登板28日の本拠・巨人戦に向けて調整した。日米通算199勝の田中将との投げ合いが見込まれる。

 「小さい頃からテレビで見ていた。そういう投手と投げ合えるのは、すごく光栄なこと」

 マーが24勝無敗で日本一に貢献した13年、自身は12歳だった。

 「楽天ファンでもないけど、テレビにかじりついて見ていた。全部が圧倒的というか。真っすぐも速くてコントロールも良くて、変化球もキレキレ。こんなピッチャー、打てるわけないべ…みたいな。テレビ越しに思っていました」

 9番打者として打席にも立つ。7回2失点の好投で2勝目を挙げた前回登板の21日のDeNA(横浜)では、サイ・ヤング賞投手のバウアーからプロ初安打をマークした。

 「(田中将との対戦は)うれしいですね。打ちたいなあ…と」

 もちろん大事なのは「チームの勝利に貢献できるように」と本業の投球で役割を果たすこと。今月1日の中日戦(マツダ)でプロ初勝利し、ここまで3戦2勝で防御率1・35、さらに20イニングで1四球。直近2戦は無四球という安定感だ。

巨人戦は初登板となる。

 「一発を持ったバッターが並んでいる。細心の注意を心掛けて、一人一人しっかり投げ込めたら。4番の岡本選手も、ここ何試合かホームランも打っているし、リチャード選手も調子を上げてきている。そういう一発のある打者の前に走者を出さないようにしていきたい。巨人に勝つ。そこだけを頭に入れてやっていきたいなと思います」

 24日の中日戦(マツダ)では同期入団のドラ1・常広が、今季初先発で昨年9月以来のプロ2勝目を手にした。2位入団の自身も、ここまで2勝。ともに切磋琢磨(せっさたくま)して、3位・DeNAを3ゲーム差で追うチームをCS進出へと押し上げていく。

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