◆エイチ・アイ・エスカップ 第1回北海道大会 最終日▽決勝 札幌手稲ボーイズ13-3札幌ボーイズB=4回コールド=(23日・新十津川町ピンネスタジアム)
札幌手稲ボーイズが札幌ボーイズBを13―3の4回コールドで下し、初優勝を飾った。準決勝で札幌豊平ボーイズを5―3で退けた勢いで臨んだ決勝は先発全員安打の計16安打の猛攻。
堂々の初代王者だ。新設大会のファイナルに臨んだ札幌手稲ボーイズは2年生主体の札幌ボーイズBに対し、初回に2番・朝日心太朗(3年)の中前打から5連続安打を放つなど一挙5得点。3回にも安打の山を築いて再び5得点と大差での優勝を飾った。平野央宙主将(3年)は「全員でつなぐ野球を実践できた」と目に涙を浮かべて喜んだ。
執念で戦った。札幌豊平との準決勝に先発したエースの林優羽(3年)は1週間前の練習で右脇腹を痛めるも強行登板。「3年生最後の大会だし、準決勝がカギになると思ったので全力で投げた」と6回2失点で踏ん張り、延長戦での勝利を呼び込んだ。
決勝では8月10日の試合で左肩を脱臼し救急搬送された柳谷優心(3年)が10点リードの3回2死一塁に代打で復帰。三振に倒れたが、3年生13人がグラウンドに立ち、越中築監督(35)は「全員から勝ちたいという熱い思いを感じた。集大成でいい形を出せた」とうなずいた。
昨年7月の2年生大会で最下位に沈み、スタートした。