◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」
野球記者になって5年目。どんな記事が面白いか、どういう取材をしたらいいか、いまだに試行錯誤の毎日を過ごしている。
「記者の方は毎日、選手と一緒に球場にいますし、記者とプロ野球選手という関係を超えて、人と人として、取材をしてほしいなって思うんです。僕らは影響力があるように見えて、やっぱり周りのバックアップが必要だから、ファンの方々が知らない本当のことを伝えてほしいんです」
記者とプロ野球選手という関係を超えて、人と人として―。この言葉は私の心に強く刺さった。野球が好きで野球記者になったが、野球をしたこともない全くの素人。技術については日々勉強しているつもりだが、分からないことの方が多い。行き詰まった時、戸郷翔征投手にも言われた。
「それでいいんだよ。読む人もプロじゃないし、野球を知らない人が読んだ時に、面白いって思う記事を書いてもらうことがいいと思う。記事を通して、僕らの人柄とか、知らない一面を知ってもらえるとうれしいんです」
近年、ネット記事で閲覧数を稼ぐため、興味をあおるような見出しや表現を使う手法も多い。大きなニュースを抜くことも大事な仕事の一つだと思う。ただ私は大勢と戸郷が語るように、選手をバックアップし、応援したい、と思ってもらえるような記事を書いていきたいと改めて思った。
◆水上 智恵(みずかみ・ちえ) 2021年入社。G担一筋で投手番。