「メイショウ」の冠名で知られ、今年8月に個人馬主として史上初のJRA通算2000勝の大記録を達成した松本好雄さんが8月29日未明、すい臓がんのため死去した。87歳だった。
10年の京都大賞典など重賞2勝を挙げたメイショウベルーガなど松本オーナーの愛馬で重賞5勝をマークしている池添謙一騎手(46)=栗東・フリー=は9月3日、札幌競馬場で取材に応じて、感謝と追悼の意を表した。
池添謙一騎手「僕が(メイショウタイピンで)1999勝とした時にオーナーに連絡して、お礼と『これからもよろしくお願いします』と伝えたばかりで、知った時はエッと思いました。(体の)具合のことは知らなかったので、ショックが大きいです。本当に僕もお世話になりましたし、本当に残念だと思います。その言葉しか出てこないです。デビューの頃から乗せてもらいましたし、ベルーガと一緒に重賞を取って、(G1は)2着まで(10年エリザベス女王杯)でしたが、この馬でG1を取りたい気持ちはありましたね。本当にたくさん乗せていただきました。めちゃくちゃお世話になりました。天国でゆっくり競馬を見守っていただけたらと思います」