◆イースタン・リーグ 巨人6―1ヤクルト(3日・Gタウン)

 巨人・田中将大投手(36)が3日のイースタン・ヤクルト戦(Gタウン)で先発し、再昇格へアピールした。8月29日の登録抹消後、初登板で予定の5回を2安打0封、無四球。

最速146キロで4三振を奪い、「よかった。両サイドの直球、変化球の投げ分けができていたので打者のバランスを崩せたかな」と手応えを得た。

 内外の制球力とテンポの良さを改善した。初回無死二塁を切り抜け、2~4回は無安打。直球の軌道からスライダー、140キロ台のスプリットをキレよく変化させ、カーブなどの緩急も使いカウント有利に65球でまとめた。開幕以降、打ち取った打球が何度も外野の前に落ちてきたが「しっかりと凡打になった。直球を効かせられた」と自己分析した。

 史上4人目の日米通算200勝を狙った8月28日の広島戦(マツダ)は2回5失点KO。3か月ぶりの昇格から4試合で再調整となり「(打者を)崩しきれなかった」と課題を見つけ再出発した。実績十分の山田は2打席ピシャリ。初回は外角低めカットボールでバットの芯を外して二ゴロ。4回先頭では内角を厳しく突いてから、スライダーでタイミングを外して三ゴロ。

桑田2軍監督は「気迫もあった。あと一つ何とか勝てるよう全力でサポートしたい」とうなずいた。

 阿部監督からは9月中に再昇格の可能性を伝えられており、「突きつめて、よりよい状態でマウンドに上がれるように」。リスタートの一戦に懸ける思いがにじんだ。(堀内 啓太)

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