◆ヴェルメイユ賞、仏G1(9月7日・パリロンシャン競馬場・芝2400メートル、稍重)
3歳以上の牝馬による凱旋門賞の前哨戦に6頭が出走し、マキシム・ギュイヨン騎手が騎乗したアヴァンチュール(牝4歳、仏・クリストフ・フェルラン厩舎、父シーザスターズ)が中団で脚をため、最後の直線で堂々と抜け出してG1初制覇(重賞5勝目)を飾った。昨年は同レース2着で、続く凱旋門賞も2着になっており今後に注目が集まる。
アヴァンチュールには同舞台で行われる凱旋門賞・G1(10月5日、仏・パリロンシャン競馬場、芝2400メートル)への優先出走権が与えられた。
注目を集めていたワール(牝3歳、愛・エイダン・オブライエン厩舎、父ウートンバセット=凱旋門賞出走には追加登録が必要)は途中から先頭に立ったが、最後の直線で失速して最下位の6着に終わった。プリティポリーS、ナッソーSとG1を連勝して挑んだが、まさかの大敗。主戦のライアン・ムーア騎手が右大腿骨の疲労骨折をしたため、今回はクリストフ・スミヨン騎手との初コンビだった。ウィリアムヒルなど大手ブックメーカーは、凱旋門賞の前売りオッズで6日の段階で1番人気に支持していたが、今回の結果を受けて評価が急落した。
ミカエル・バルザローナ騎手が騎乗した仏オークス馬のゲゾラ(牝3歳、仏・フランシスアンリ・グラファール厩舎、父アルマンゾラ)が2着。ウェイン・ローダン騎手とコンビのベッドタイムストーリー(牝3歳、愛・エイダン・オブライエン厩舎、父フランケル)が3着に続いた。
ヴェルメイユ賞は1着賞金が34万2840ユーロ(約5593万円=フランスギャロ発表の2025年レートの1ユーロ約163・132137円で計算)。昨年はブルーストッキング(当時4歳牝)が1着で、2着がアヴァンチュール。ヴェルメイユ賞の1、2着馬が続く凱旋門賞でも、そのままワンツー決着となった。