◆ニエル賞、仏G2(9月7日・パリロンシャン競馬場・芝2400メートル、稍重)
凱旋門賞の前哨戦に3歳牡馬8頭が出走し、ウィリアム・ビュイック騎手が騎乗したクアリフィカー(牡3歳、仏・アンドレ・ファーヴル厩舎、父ロペデヴェガ)が重賞3勝目を飾った。中団の内で脚をため、最後の直線で外に出すと力強い末脚を繰り出し、ゴール前でベイシティローラー(カラム・シェパード騎手=2着)を短首差かわした。
同馬は世界的馬主グループのゴドルフィンの所有馬で、2走前の仏ダービーでは2着。前走のギヨームドルナノ賞では、日本馬のアロヒアリイに3馬身半+頭差をつけられての3着だった。
クアリフィカーには同舞台で行われる凱旋門賞・G1(10月5日、仏・パリロンシャン競馬場、芝2400メートル)への優先出走権が与えられた。
3着はフランス調教馬のパラシュティスト(オイシン・マーフィー騎手)。前走のパリ大賞でG1初勝利を飾り、注目を集めていたルファール(牡3歳、仏・ジャンクロード・ルジェ調教師、父ルアーヴル)は、直線で伸びを欠いて6着に敗れた。
ニエル賞は1着賞金が6万7830ユーロ(約923万円=フランスギャロ発表の2025年レートの1ユーロ約163・132137円で計算)。日本調教馬では2013年にキズナ、2016年にマカヒキのダービー馬2頭が勝っている。