◆JERAセ・リーグ 広島―中日(13日・マツダスタジアム)

 今季限りで現役を引退する中日・中田翔内野手が試合前の練習に参加した。フリー打撃の最後に登場。

場内に「中田選手が打撃練習を行っております」と放送が流れ、様子がビジョンに映し出された。敵地だが、ファンから大きな拍手。広島出身のスラッガーは「本当にありがたいことです。当たり前のことではない」と感謝した。チームは今季最後の広島戦のため、中田も関係者へのあいさつやファンへの顔見せのために合流。14日の阪神戦は甲子園にも同行し、打撃練習を行う予定だ。

 また、練習中に細川と真剣な表情で10分以上の会話。現在17本塁打の後輩から「20本は打ちたいけど、最近は状態が(良くない)」と相談されたことを明かし「あいつの実力なら、1本出たらポンポン打てる。ホームランってそういうもの」と背中を押した。

 自身も通算309発の大砲だが「すごいなと思うホームラン打者を見てきた。そういう人たちも、やっぱり波があった。パ・リーグの時からホームランバッターを見てきて、雰囲気がある時は必ず打つけど、打たない時はまるっきし、という打者がけっこういる」と回想。

「そう考えると、細川はしっかり(状況に)アジャストできるタイプで、打率も低いわけではない。普通にやっていれば20本はクリアできる。そういう話をしました」と激励した。

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