◆秋季高校野球石川県大会 ▽2回戦 星稜8―0七尾=7回コールド=(13日・石川県立)

 星稜は8―0の7回コールドで七尾に快勝し、初戦突破を決めた。新4番のスラッガー、伊藤大史一塁手(2年)が、4安打1打点と大活躍。

184センチ、86キロの堂々とした体格で、5回先頭では高校通算9本目となる左越え本塁打を放った。第1打席から中越え三塁打、左前安打、左越え本塁打と、サイクルヒットに王手を掛けていたが、第4打席は中前安打。「みんなから指摘されて、めちゃめちゃ意識した。二塁へ走ろうかなと思ったけど、ちょっと躊躇しました」と苦笑いを浮かべた。

 中学時代は大阪舞洲ヤングの中軸打者として活躍し、通算28本塁打を記録。野球を始めて間もない小学5年生の時、夏の甲子園決勝で見た星稜のエース、奥川恭伸(現ヤクルト)の投球に感動し、卒業後は星稜に進学を決意した。入学時は体重95キロだったが、お菓子などの間食を控え、冬場はウェートトレーニングなどで9キロの減量に成功。切れのあるスイングを身につけて、着実に成長を果たした。「バッティングには自信がある。4番でもプレッシャーは感じません」と胸を張る。

 今夏の石川大会準決勝では、延長10回タイブレークの末、2―3で金沢に敗れた。打力不足を痛感し、新チームでは打撃力アップに力を入れてきた。

「寮生活は楽しいです。今大会ではホームラン5本は打ちたい」と伊藤。本塁打量産でチームを勝利に導く。(中田 康博)

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