◆JERA セ・リーグ 巨人11x―10阪神(13日・東京ドーム)
2位の巨人が既に優勝を決めている阪神相手に終盤の大逆転サヨナラ勝ち。2023年に続く球団ワーストタイの阪神戦シーズン18敗目を回避し、貯金を1とした。
今季2勝目を狙い先発した横川凱投手が初回、佐藤輝に右中間フェンス最上部にあたる適時二塁打を浴び先制を許すと、続く大山の打席で投球時にバランスを崩しボーク。三塁走者がホームを踏んで2点目。大山にも左前適時打を許し、3点目を奪われた。
打線は即座に反撃。阪神先発の高橋遥相手に初回2死後、泉口友汰内野手が高橋の失策で出塁。岡本和真内野手が四球、岸田行倫捕手の左前打で2死満塁とすると、中山礼都内野手が148キロのストレートを捉え、右翼スタンドに飛び込むグランドスラム。中山のプロ初の満塁弾で一気に逆転した。3回にも岡本が右翼フェンス直撃の二塁打。続く岸田が左翼ポール直撃の2ランを放ち、6―3とリードを広げた。
横川は4回の打席で代打を送られ降板。5回から二番手・ケラーがマウンドに上がったが、1死後、佐藤輝、大山、高寺と3連続四球で満塁とされると、坂本に左前適時打を許す。続く熊谷にも四球で押し出しで1点差に迫られたところでケラーは降板。
三番手登板の高梨雄平投手が代打・原口の投手強襲の内野安打で同点に追いつかれた。近本は三振に切って取ったが、続く中野に右中間を破る走者一掃の適時三塁打を浴びた。さらに森下にも中前適時打を許し、この回一気に7点を奪われ、逆転された。
4点のリードを許した7回には阪神の四番手・桐敷を攻める。先頭の丸佳浩外野手が右前打で出塁。続くキャベッジ外野手も右翼線二塁打で無死二、三塁とすると、1死後、代わった湯浅から岡本が左翼フェンス最上部に当たる適時二塁打で2点を返した。2死後、リチャード内野手も右前にポトリと落ちる適時打で1点差に迫った。
そして、ドラマは9回に待っていた。
阪神の7番手・ドリスから先頭の中山が四球を選ぶと、リチャードもドリスの腕にあたって打球方向が変わる二塁内野安打でチャンスを拡大。この日1軍昇格のルーキー・浦田俊輔内野手がきっちり犠打を決めると、ここで、とっておきの代打・坂本勇人内野手が左前にサヨナラ適時打。11―10で劇的勝利を飾った。