◆米大リーグ ブルージェイズ―オリオールズ(13日・カナダオンタリオ州トロント=ロジャースセンター)

 オリオールズ・菅野智之投手(35)が13日(日本時間14日)、敵地・ブルージェイズ戦に先発し、6回63球を投げ、4安打1失点、4奪三振の好投を見せて、11勝目の権利をつかんで降板した。

 1回表には味方打線が2点を奪って、マウンドに上がった菅野。

先頭のスプリンガーはスライダー系を3球連続続けて二飛に打ち取った。続くルークスも右飛に打ち取ってゲレロを迎えると、打球速度112・6マイル(約181・2キロ)が左足首付近に直撃し、トレーナーも駆け寄った。捕手が打球を処理して3アウトを奪ったため、そのまま自力で歩いてベンチ裏に下がっていったがヒヤリとするシーンで、ブルペンでもスアレスが投球練習を開始した。

 前回登板の7日(同8日)の本拠地・ドジャース戦でも右足に打球が当たって4回途中緊急降板となった右腕だったが、2回も続投。すると3者連続三振という圧巻の投球を見せた。3回も1死からハイネマンに初安打となる左前安打を許したが、続くヒメネスを二ゴロ併殺打に打ち取った。4回は、ボール球0のたった7球で3者凡退。4回終了時点で37球と、テンポよくブルージェイズ打線を封じた。

 2点リードの5回は、先頭のバージャーに低めのスイーパーを捉えられて右翼席に運ばれる20号ソロを被弾。1点差に迫られた。さらに1死二塁のピンチを迎えたが後続を抑えて無失点。リードを守ると、ブルージェイズ先発のシャーザーは5回4安打2失点で降板した。

菅野は6回も1死からスプリンガーに中前安打を浴びるも、ルークスを遊ゴロ併殺打。球数は63ながら、1点リードの7回からはマウンドを救援陣に託した。

 7日(同8日)の本拠地・ドジャース戦で先発した際に、メジャーでは初対戦だった大谷翔平投手(31)に先頭弾など2打席連続弾を被弾。さらに右足に打球が当たって4回途中7安打4失点(自責3)で緊急降板となった。それでも大事には至らず、中5日で11勝目を狙うマウンドにが上がった。

 8月31日(同9月1日)の敵地・ジャイアンツ戦では42歳で当時通算264勝だったバーランダー、7日(同8日)のドジャース戦では37歳で当時通算221勝だったカーショーと投げ合い、この日もブルージェイズは41歳で通算221勝のシャーザーと投げ合い。現役で3人しかいない通算200勝以上のレジェンドと3登板連続で投げ合った。

 菅野は8月14日(同15日)の本拠地・マリナーズ戦で10勝目を挙げたが、その後は4登板連続で白星がなく、直近は3登板連続で敗戦投手になっている。

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