◆米大リーグ ブルージェイズ5×―4オリオールズ(13日・カナダオンタリオ州トロント=ロジャースセンター)

 オリオールズ・菅野智之投手(35)が13日(日本時間14日)、敵地・ブルージェイズ戦に先発した。初回にゲレーロの打球を左足首に受けるアクシデントに見舞われたが、6回を投げて4安打1失点。

チームは9回に逆転負けを喫し、8月14日(同15日)のマリナーズ戦以来5試合ぶりとなる白星は幻となったが、4奪三振無四球で6試合ぶり9度目のクオリティースタートを達成した。

 シーズン28試合登板は、巨人時代の2018年に並ぶ自己最多となった菅野。試合後、テーピングで患部を固め、電気治療を行いながら、地元テレビの取材に応えた後、椅子に座って日本メディアに対応。バーランダー、カーショー、シャーザーの現役200勝投手3人と投げ合い、「夢のような対戦。2年前の自分に教えてあげたい」と感慨深げに語った。主な質疑応答は以下の通り。

 ―初回のアクシデントについて。

 「当たった瞬間は痛かったけど、痺れとかはなかった。前回(ドジャーズ戦)も当たっていたので、何とか気合で投げようと思った。2試合連続で途中交代はしたくなかったので気持ちで投げました。あれだけ速い(打球速度181キロ)と逃げようとしても無理。(左内くるぶしの上を指し)骨に当たった。

痛いは痛いけど、大丈夫です」

 ―レントゲン等の検査を受ける予定は。

 「今のところはないです」

 ―タフな相手打線へのアプローチは。

 「今回3回目の対戦なので、対策を練っていた。その通り投げられた。右は色んなオプションがあるけど、前回2試合は左打者に対して直球とスプリットになっていたので、左打者に入ってくる軌道をみせたいと試合前のミーティングで強く言った。きょうからピッチコムも自分がつけて、自分で配球していた。来年以降のことも考えながら、カット、シンカーとコンビネーションを使いながら投げられたので良かったです。メカニックスは及第点ですけど、僕の強みは色んなボールをどのカウントでも投げられること。それが早い段階でできたので、相手を惑わすことが出来たのかなと思います」

 ―現役の200勝投手3人と3試合連続で投げあった。

 「2年前の自分に、教えてあげたいと思います。『2年後、バーランダー、カーショー、シャーザーと投げ合ってるよ』って。それくらい夢のような対戦だし、いい時間だったと思います」

 ―2018年以来のシーズン28登板。

 「体は元気です。(打球が)当たったこと以外は。体調はいいですし。(残り2試合)。いい形で来年につながるように頑張りたいです」

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