巨人・田中将大投手(36)が史上4人目の日米通算200勝をかけ、15日のDeNA戦(横浜)で先発する。登板前日は敵地で最終調整。

13日の阪神戦(東京D)でサヨナラ打を放つなど、シーズン最終盤で活躍が光る坂本勇人の姿も刺激に「僕も何とかチームに貢献したい」と熱い思いを口にした。

 2位争いを繰り広げる中での直接対決。「大事なゲームなのは間違いない。だからと言って、相手を抑えるためにやることは変わらない。自分にコントロールできる部分に意識を持っていって投げられれば」。2回5失点だった8月28日の広島戦(マツダ)以来の出番に腕をまくった。

 6年ぶりのマッチアップに燃える。相手先発ケイとはヤンキース時代の19年9月13日にブルージェイズ戦で投げ合い、自身が5回4失点、ケイが4回1/35失点で両者勝ち負けつかず。「投げ合ったことまでは覚えてなかったけど、同じ地区だったし彼がメジャーで投げているのは当時見ていた。ストーリーはあるのでね。投げ勝ちたいですよ!」と闘志をたぎらせた。

 連日、ここ一番の代打でチームを救っているのが小学生時代からの幼なじみである坂本だ。

「フィールドはもちろんベンチ、その裏側でも声をかけたりしているのを見ている。今この状況で活躍している彼の姿というのはね。『僕もやってやるぞ』って気持ちです」。21年の東京五輪では、ここハマスタで共に世界一の歓喜を分かち合った。盟友の存在も力に偉業へ挑む。(堀内 啓太)

 ◆田中将とケイの投げ合い 2019年9月13日(日本時間14日)のヤンキース・ブルージェイズ戦で、ヤ軍は田中、ブ軍はケイが先発。メジャー2試合目の登板で初勝利を狙ったケイは4回まで無失点投球も、5回に5失点でKO。田中は5回8安打4失点で11勝目の権利を持って降板したが、7回に救援陣が追いつかれ白星は消滅。試合は延長12回にビシェットがサヨナラ弾を放ち6―5でブ軍が制した。

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