◆第111回アイリッシュセントレジャー、G1(9月14日・カラ競馬場・芝2800メートル、稍重)
アイルランドの長距離王決定戦に9頭が出走し、3番人気のアルリファー(牡5歳、愛・ジョセフ・オブライエン厩舎、父ウートンバセット)が、昨年8月のベルリン大賞以来となる3度目のG1勝利(重賞は4勝目)を飾った。後方待機で進め、最後の直線で楽な手応えで先頭に立つと、一気にギアを上げて突き抜け、4馬身差をつける完勝。
同馬は昨年の凱旋門賞(11着)に、武豊騎手とのコンビで出走した。今シーズンはシンエンペラーが制したネオムターフカップで3着。フランスのガネー賞で4着、英国のハードウィックSで2着だったが、前走のカラカップから長距離路線に転向して連勝。今夏、豪州のシンジケートが購入し、馬主がオーストラリアンブラッドストック社に替わり、新たな勝負服で迎えた一戦だった。
この後は豪州G1のメルボルンカップ(11月4日、フレミントン競馬場・芝3200メートル)を視野に入れる。大手ブックメーカーのウィリアムヒルでは1番人気(9倍)の評価となっている。
英国の3歳セン馬のアミロック(ロッサ・ライアン騎手)は5連勝で挑んだが、突き放されて2着となり、連勝はストップ。英国のアルカリーム(クリフォード・リー騎手)が3着だった。
同レースは1着賞金が29万ユーロ(約4731万円=フランスギャロ発表2025年レートの1ユーロ約163・132137円で計算)。