アイリッシュチャンピオンSで6着だったシンエンペラー(牡4歳、栗東・矢作芳人厩舎、父シユーニ)について、矢作厩舎の公式Xが9月17日、凱旋門賞・仏G1(10月5日、パリロンシャン競馬場・芝2400メートル)を回避することを発表した。レース後の検査結果で、ぜん息(炎症性下気道症候群)と、中程度の肺出血(EIPH運動誘発性肺出血)が判明したという。
「ただちに休養を必要とするような症状ではありませんが、凱旋門賞をベストの状態で臨むことは難しいと判断」した。今後は9月28日に帰国し、当初から目標にしていたジャパンC・G1(11月30日、東京・芝2400メートル)に向け、再調整する予定とした。
シンエンペラーは前走のアイリッシュチャンピオンSを好位で追走したが、直線で伸びを欠き6着に沈んだ。レース後のインタビューで矢作調教師は「言葉がないですね。(馬の状態は)去年よりはるかにいいと思いましたし、返し馬自体も(坂井騎手が)すごい良かった、ということで、何が何だか、よく分からないです」と振り返っていた。