「神みたいなショット」２３歳ルーキー寺岡沙弥香、覚醒呼んだ新たなメンタル術
１番、バーディーパットを外して苦笑いする寺岡 画像（1枚）

◆女子プロゴルフツアー　住友生命レディス東海クラシック　第１日（１９日、愛知・新南愛知ＣＣ美浜Ｃ＝６６００ヤード、パー７２）

　新人の寺岡沙弥香（２３）＝フリー＝が５バーディー、１ボギーの４アンダー６８をマークし、トップと２打差の７位につけた。８月のＮＥＣ軽井沢７２での「アホなふり大作戦」に続く「練習は趣味作戦」を駆使し、ミスショット後のイライラを封印。

ニチレイレディスの入谷響（１９）、ゴルフ５レディスの荒木優奈（２０）以来、今季３人目のルーキーＶへ好スタートを切った。小滝水音（みお、２７）＝静ヒルズＣＣ＝らが６アンダーで首位。

　窮地を好機に変えた寺岡の笑顔がコースに咲いた。７番でディボット跡からの第２打を８アイアンで３メートルにつけバーディーを奪った。「神みたいなショット」と自画自賛。「乗ったらいいやと思って打ったら寄って行った。バーディーパット打てるんですかー？って感じだった」。会心の一打を興奮気味に回想した。

　８月のＮＥＣ軽井沢７２で、失敗を考えこまないための「アホなふり大作戦」を敢行し２位に入った寺岡は、この日新たなメンタル術を試していた。その名も「練習は趣味作戦」。試合中のミスに「あんだけ練習したのになんでミスんねん」と怒りがこみ上げることがあった。「練習は楽しい。

趣味なんや」。そう思うことで気持ちの浮き沈みが減った。

　１４日に誕生日を迎えたばかりだ。「いい２３歳にしたいので、いい滑り出しができたらいいなと思っていた」。取材対応を終えた寺岡は「趣味の練習に行ってきます！」と笑顔で駆けだした。最終日まで作戦を完遂し、今季３人目のルーキーＶをつかみ取る。

（高木　恵）

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