世界陸上の最終日(21日、国立競技場)ナイトセッションの最終種目、男子400メートルリレー決勝で、日本が3大会ぶりのメダル獲得を目指す。

 五輪は08年北京大会、16年リオ大会で銀、世界陸上では17年ロンドン大会、19年ドーハ大会で銅メダルを獲得も、その後は表彰台から遠ざかる“リレー侍”。

完全復活へ、20日の予選は1走から小池祐貴(住友電工)、柳田大輝(東洋大)、桐生祥秀(日本生命)、鵜沢飛羽(JAL)で臨み、38秒07の2組3着で着順通過した。

 今大会の男子400メートルリレーはメンバー候補が11人。様々な強さを持った選手が集結する。日本記録は銅メダルだった19年ドーハ世界陸上の決勝で出した37秒43。それよりも0秒13速い37秒30を目標として全員で共有しており、決勝での達成をターゲットにする。

 前回の日本開催、07年大阪世界陸上では当時の日本記録をマークしながら銅メダルに0秒13差の5位で表彰台を逃した。近年では、21年東京五輪決勝でバトンがつながらず、22年オレゴン世界陸上は予選で失格、23年ブダペスト世界陸上、昨年のパリ五輪は共に5位入賞と表彰台に届かない。

 男子400メートルリレー決勝は今大会の最終種目。桐生も「過去最高メンバー」と自信を見せる“リレー侍”が国立競技場で最高のフィナーレを飾る。

 女子走り高跳び決勝には、競技中に寝袋で眠る姿が見られたことから、ディズニー映画の登場人物にちなみ「眠れる森の美女」と呼ばれるようになった世界記録保持者のマフチフ(ウクライナ)が登場する。

 今大会の予選でも試合が始まると寝袋に入り、ストレッチロールを枕に眠りに入ったが、競技開始1時間後、雨が降る中で1メートル92で初めて登場し、一発で成功した。決勝で2連覇を狙う。

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