◆米大リーグ オリオールズ―ヤンキース(20日、米メリーランド州ボルティモア=オリオールパークアットカムデンヤーズ)

 トミー・ジョン手術から復活を目指してリハビリ中のヤンキースのゲリット・コール投手が、20日(日本時間21日)、遠征に帯同していたオリオールズの本拠地で取材に応じ、元チームメイトで節目の大台を狙う現巨人・田中将大投手にエールをおくった。

 6―1の勝利で、プレーオフへ一歩前進したヤ軍のクラブハウス。

田中が日本時間21日の敵地・中日戦で日米通算200勝をかけて、先発すると伝え聞くと、23年にサイ・ヤング賞に輝いた右腕は「そうか!今日なのか。それはエキサイティングだ。絶対にやって欲しいと願っている。彼は200勝の栄誉にふさわしい投手」と興奮気味に語った。

 田中がヤンキースを去った際に「彼は日本で、アンフィニッシュド・ビジネス(未完の仕事)があると言っていた」と振り返ったコール。「そのひとつが200勝だったんだと思う」

 ドジャースの通算222勝投手のカーショーが今季限りでの引退を表明した。来季、メジャーの現役200勝投手は現役最多265勝のバーランダーと、221勝のシャーザーの2人だけになる可能性もある。コールは、トップ2人に次ぐ通算153勝となっている。

 「今は、200勝が本当に難しいマイルストーンになっている。僕が、メジャーでデビューした13年前は、300勝投手を目標にしていた。でも、近年、野球は大きく変わってきている。継投が主流になって、先発は球数制限もある。

5回、6回で降板するケースが増えて、先発投手が勝敗をコントロールできる領域は、減ってしまったからだ」

 田中と最後にあったのは、昨年のドジャースとのワールドシリーズ。「ヤンキースタジアムに来てくれたんだ」と、振り返ったコール。今季は開幕前にトミー・ジョン手術を受け、来季の復帰を目指してリハビリを続けている。「200勝は僕にとっても大きな目標で、モチベーションになっている。復帰のプランについても、もう少ししたら球団と話し合いを始める。リハビリの状態は順調に来ているよ」とコール。海の向こうからの朗報を楽しみに待っている。

編集部おすすめ