◆ラグビー アサヒスーパードライ パシフィックネーションズカップ(PNC)2025 決勝 日本―フィジー(20日、米ソルトレークシティ)

 世界ランク13位の日本代表は、同9位のフィジー代表に27―33で黒星。19年以来の優勝を逃し、エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)は「(精神的に)きつい負け」としつつ「チームとしての成長が見られた」と、一定の手応えにうなずいた。

 日本は前半5分、敵陣右サイド深くのラインアウトから、サインプレーでフッカー江良颯(東京ベイ)がトライ。幸先よく先制したが、同21分からどとうの5連続トライを許し、一時10―33とされた。個の能力が高いフィジーに対し、ランやオフロードパスを止められず。指揮官は「攻守の切り替えのところで26失点してしまった。そこを課題としている」と振り返った。

 ジョーンズHCが再任して1年目の昨季は、格上相手に大量失点での敗戦が続いた日本。ただこの日は、スクラムでフィジーを圧倒し、FB中楠一期(BR東京)や江良のトライなどで追い上げ。守っても後半1トライに相手を抑え、6点差まで迫って惜敗した。HCは「戦術的にも流れを読んで対応できた。このままいくとトップ10が手が届くところまで来ていて、順調に進めばトップ4まで狙っていきたい」と、チームの成長評価した。

 日本代表はこの秋、10月にオーストラリア、11月に南アフリカ、アイルランドなど上位国との対戦が続く。ジョーンズHCは「11月のツアーでは1勝は取りたい」と、金星獲得を誓った。

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