◆世界陸上 最終日(21日、国立競技場)
9日間にわたる大会で、4つの日本記録が誕生した。
大会第1日の混合1600メートルリレー予選で、今泉堅貴、井戸アビゲイル風果、吉津拓歩、松本奈菜子の走順で3分12秒08の日本記録を樹立した。
大会第2日の男子400メートル予選では、3大会連続代表の中島佑気ジョセフ(富士通)が44秒44の日本記録をマーク。前回の2023年ブダペスト世界陸上で佐藤拳太郎(富士通)が出した44秒77を大幅に0秒33更新した。中島は勢いそのままに、91年東京大会の高野進以来34年ぶりの決勝に進出し、日本勢過去最高の6位入賞を果たした。
大会第3日の女子3000メートル障害予選では齋藤みう(パナソニック)が9分24秒72で日本新記録を樹立。自己ベストを13秒以上縮め、2008年7月に早狩実紀が出した9分33秒93を17年ぶりに、9秒21も大幅に更新した。惜しくも組6着で決勝進出は逃した。
大会第8日の女子20キロ競歩では、藤井菜々子(エディオン)が1時間26分18秒の日本新記録で3位に入り、日本女子競歩界に初のメダルをもたらした。自身が今年2月の日本選手権で記録した1時間26分33秒の日本記録を14秒以上も更新。3大会連続の入賞離種目で活躍した弘山晴美さん以来、2人目の世界陸上3度入賞を達成した。