19日に東京・北区の自宅マンションで火災が発生したタレントの林家ペー(83)が21日、東京・台東区の浅草演芸ホールの寄席に出演した。火災後初の寄席にパー子(77)とともに楽屋入り。
火事から2日、ぺーは芸人として舞台に立った。肩がこげた衣装で登場したぺーは「話題の主です」と自己紹介。火事ネタで笑いを取った。
それでも取材では「いまだにどっきりかと思ってしまう」とまだ、ぼう然としている様子。服も「3日間洗濯していない状態」と憔悴(しょうすい)していた。
この日、自宅マンションの各世帯におわびにまわってから寄席に来たと明かし、浸水した下の階へのリフォームの対応など「弁護士も必要なのかな」と今後協議していく。現在はホテル暮らしで、自身の住む家に関しても「これから探そうかなと漠然と思ってる」と途方に暮れた。
また、当初パー子が「仏壇で火を付けようとしたら燃え広がった」と説明していた火元については「昨日夜聞いた消防署と警察署の捜査によると、古い差し込みのコードがショートか漏電のたぐいで炎が出たという結論みたいだった」と新事実も出たという。
師匠の初代・林家三平さんの形見分けのはかまや、イチロー氏からもらったユニホームは無事だったことが分かった。なによりぺーは「パー子が普段とかわりない騒々しい感じでほっとした」と改めて安堵(あんど)の表情を見せ、パー子も得意の“引き笑い”を見せた。(瀬戸 花音)