「60」を最も長くつけたのは川相昌弘が83年の入団から89年に「0」になるまでの6年間。今季から荒巻悠がつけるまで全ポジションの計29人が、比較的短い時間背負ってきた。
異例と言っていいのが落合博満だろう。ロッテで3度の3冠王、中日でも両リーグ初の打点王、本塁打王を獲得し、93年オフに導入されたFA権を行使して巨人入り。この時につけたのが「60」だった。
それまではずっと「6」だったが、篠塚和典がつけていたため「60」になった。40歳を迎える年で、反対の意見も多い中での入団だったため、篠塚を始め、周囲への配慮だったとも言われている。また94年は巨人創立60年の年。さらに開幕から座った4番は巨人の第60代だったことも理由とされている。
期待通りの活躍で日本一に貢献。この年限りで篠塚が引退したため、翌95年から落合は「6」となった。