ドジャース大谷翔平投手(31)が、ラストスパートをかける。レギュラーシーズンは、23日(日本時間24日)からの6試合を残すのみ。

この日パドレスが勝ったため、地区優勝へのマジックは変わらず「3」で、最短の優勝決定は24日(同25日)となった。30日(同10月1日)からスタートするポストシーズン(PS)へ向けても弾みをつけるべく、チームとしても個人としても大きな意味を持つ6連戦となる。

 《1》本塁打王争い 53本で並ぶシュワバーと一騎打ち。3年連続本塁打王となれば、01~03年のロドリゲス(レンジャーズ)以来の快挙となる。直近6戦4発と勢いに乗っている。

 《2》地区V PS進出はすでに決まっているが、4連覇へ向けてマジックは3。昨季はレギュラーシーズンを5連勝で締めくくって、頂点に駆け上った。勢いを加速させてPSに臨みたい。

 《3》初のPS二刀流へ 23日がレギュラーシーズン最終登板の見込みで初のPS登板へ弾みをつけたい。ワイルドカードシリーズは順番通りなら初戦が大谷となるが、Dバックス戦の2、3戦目に先発予定のスネル、山本がともに中5日で1、2戦目に回る可能性が高い。その場合は3戦目となりそうだ。

 《4》MVP争い 現時点では筆頭格。

ただ、本塁打と打点で2冠のシュワバー、42発&35盗塁のソト(メッツ)らも不気味な存在だ。3年連続4度目の受賞となれば連続受賞、回数ともにボンズ以来2人目の快挙となる。確実に手中に収めるためには投打で数字を伸ばしたい。

 《5》月間MVP ここまで9月の月間8本塁打、OPS1・219、16四球はリーグトップ。昨季は9月に月間MVPを受賞してPSにつなげた。今季2度目で、通算7度目の受賞となれば史上5位タイ。

 23日から対戦するDバックスはPS進出が、26日(同27日)からのマリナーズは地区優勝がかかっており、“ガチンコ勝負”となる。チームとしても、個人としても待ち望んでいた「ヒリヒリする」6日間を迎える。(安藤 宏太)

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