◆兵庫県大会 ▽3回戦 柏原5×―4篠山産(明石トーカロ)

 兵庫大会の3回戦が行われ、元近鉄・佐々木恭介氏の母校・柏原(かいばら)が篠山産にサヨナラ勝ちし、37年ぶりに8強に進出した。

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 “丹波ダービー”をサヨナラで制し、柏原ナインが一斉にベンチを飛び出した。

4―4の9回1死二塁、遊撃手の一塁送球がそれ、二塁走者がホームに生還。「チーム目標が8強。この一勝に全力でという気持ちだった」と河野宙監督(35)。37年ぶり8強の快挙をかみしめた。

 両チーム計22安打の乱打戦で光ったのは守備。今大会は失策が目立ち、この日までに守備の強化に取り組んできた。「厳しく、緊張感のある守備練習がよかった」と主将の足立亘中堅手(2年)。この日は無失策で、勝利をたぐり寄せた。

 学校がある丹波市柏原町は7月30日、一時、国内の観測史上最高気温の41・2度を記録。その日は部活禁止になるなど、厳しい夏にもナインは奮闘した。「これまでは半日で切り上げることも多かったが、この夏は午後もやったり、よく練習した」と指揮官。61年のセンバツに出場した創立128年の伝統校。

快進撃はまだ続く。(瀬川 楓花)

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