◆JERAセ・リーグ ヤクルト0―3中日(23日・神宮)

 中日のドラフト3位・森駿太内野手が、プロ初スタメンで初安打を放った。

 2―0の5回先頭。

先発・下川の114キロのスライダーにバットを折られながらも、力で右前に落とした。スタンドで、両親と祖父、姉が見守る中、ともしたHランプ。「振り切った結果、ああやって落ちてくれた。自分のスタイルを変えずに、強く振ることが大事だと思った」と声を弾ませた。

 21日、祖母・寿美子さんが73歳で亡くなった。悲しみは癒えないまま、グラウンドに立ち、ささげた一打だった。ようやく立ったスタートライン。「(記念球は)祖母に。ああやって(外野の前に)落ちてくれたのも祖母のおかげ。これから恩返しができるように、長く野球を続けていきたい」と飛躍を誓った。

 ファームではここまで73試合に出場し、打率2割3分1厘、8本塁打、28打点を記録している。落合2軍監督からの推薦で、この日昇格したばかり。

井上監督は「うちの有望株。積極的に使っていきたい」と期待を膨らませた。

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