ドジャース・佐々木朗希投手(23)が24日(日本時間25日)にメジャー復帰する。この日、Dバックス戦でも逆転負けを許すなど苦しむブルペン陣の救世主として期待される。
5月に右肩痛で離脱した朗希がいよいよ救援でメジャーに昇格する。この日は試合前にキャッチボールを行い、試合後もトレーニング室に入った。チーム事情も考慮して救援転向を決断し、マイナーで2登板連続1回無安打無失点。「いい調整、いい準備ができたと思う」と意気込んでおり、ブルペンを救う期待もかかる。ロバーツ監督も「どのような役割かはまだわからない」としながら、勝ちパターンが確立されていないだけに、いきなりしびれる場面での登板もありそうだ。
この日もドジャースに悪夢が襲った。1点リードの9回。1死二、三塁から守護神・スコットが犠飛を許して追いつかれると、最後はペルドモに左前適時打を浴びてサヨナラ負け。9月の10敗のうち、救援投手が敗戦投手になるのは8度目で、サヨナラ負けは4度目だ。
スコットは「最悪だ。今夜で終わらせないといけない」と言葉を絞り出し、ロバーツ監督は、大きくため息をつき「勝たなければいけない試合だった」と表情を曇らせた。
レギュラーシーズンは残り5試合。このままいけば30日(日本時間10月1日)からはポストシーズンがスタートするが“緊急事態”だ。今季限りで引退する37歳カーショーがこの日、ブルペン待機。通算453登板でリリーフは3登板のみだが、次回登板が28日(同29日)の敵地・マリナーズ戦で中8日と空くことから直訴して23、24日は救援に回った。
大谷は「ブルペン陣は一丸となっていると思うし、結果が出ていない時期は苦しいと思うけど、前半はブルペンのおかげで勝っている試合がいっぱいあった。少しうまくいっていない部分もあるけど、あと少し、みんなでなんとか頑張りたい」とナインの思いを代弁した。球団史上初の2年連続ワールドシリーズ制覇へ、早くも踏ん張り時を迎えている。(安藤 宏太)