◆米大リーグ ダイヤモンドバックス―ドジャース(24日、米アリゾナ州フェニックス=チェースフィールド)

 今季限りでの現役引退を発表しているドジャースのC・カーショー投手(37)が24日(日本時間25日)、敵地・ダイヤモンドバックス戦で19年9月29日(同30日)のジャイアンツ戦以来6年ぶりにリリーフ登板し、1イニングを3者凡退で抑えた。通算222勝左腕はこの日がレギュラーシーズンでは通算454試合目の登板で、救援は4度目となった。

 4―4と同点の9回に5番手でマウンドへ。先頭の8番バルガスをスライダーで遊ゴロに打ち取ると、9番トーマスは90・6マイル(約145・8キロ)直球で一ゴロ。1番マルテの打球は右中間に伸びたが、中飛に仕留めた。中堅エドマンがダイビングキャッチのファインプレーを見せた。

 カーショーは前日23日(同24日)の敵地・ダイヤモンドバックス戦でもブルペン待機。本人が救援陣の不調で苦しむチームを救うために志願したという。レギュラーシーズン最終戦の28日(同29日)の敵地・マリナーズ戦に先発予定だが、前回登板の19日(同20日)から中8日と間隔が空くことから、この日までブルペンで緊急事態に備えることになっていた。ロバーツ監督は「我々は適材適所で選手を使うし、もし(明日)カーショーが投げられるなら使う。6か月間いろんな決断をしてきたけど、役割を果たすことができる選手が必要だ」と逆転サヨナラ負けを喫した前日の試合後に説明していた。

 この日も先発のスネルが6回5安打1失点5奪三振と好投。7回はメジャー復帰した2番手の佐々木朗希が1回を2奪三振でパーフェクトに抑えた。8回にはT・ヘルナンデスの適時二塁打で4―1とリードを3点に広げた。

しかし、直後の8回。3番手ベシアが1死一、二塁から3番キャロルに右翼線へ適時二塁打を浴びると、なおも1死二、三塁で4番手エンリケスがマウンドに上がったが、モレノの打球を捕手ロートベットが処理できず、不運な適時内野安打で1点差とされた。さらに代打デルカスティーヨの中犠飛で同点に追いつかれていた。23日(同24日)の同戦でも1点リードの9回に守護神スコットが2失点で逆転サヨナラ負け。この日まで9月の10敗のうち、救援投手に黒星がついたのは8度、サヨナラ負けは4度目となっていた。

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