◆米大リーグ ダイヤモンドバックス4―5ドジャース=延長11回=(24日、米アリゾナ州フェニックス=チェースフィールド)
ドジャースのフリードマン編成本部長が、佐々木朗希投手(23)の救援転向の舞台裏をスポーツ報知に明かした。
* * * *
チーム方針の決定権を持つフリードマン編成本部長は、秘策ともいえる朗希の救援転向に自信を持っていた。
「私は23年のWBCの戦いぶりを見た。WBCはポストシーズンと似ているが、彼はよく投げた。彼は人生を通じて多くの注目を受け、大きな期待を背負ってきた。だからそのような重圧と闘うのも難しくはない。だから、全く心配していない」
きっかけはマイナーで5度目の先発となった9日。それまで復帰後の最速98.8マイル(約159.0キロ)だったが、渡米後最速の100.6マイル(約161.9キロ)をマークするなど、160キロ超を連発した。
「朗希は信じられないくらい努力したと思う。23年の朗希に戻っていた。投球フォームを取り戻し、全体の動きを連動させる段階に到達したと思う」
その後、球団首脳陣と話し合いの場を設けて、今季に限った一時的な救援転向を提案し、最終的には朗希も受け入れた。
「彼は長い期間投げられなかったこと、他の先発がどれだけよく投げているかを理解して、優勝に貢献したいと望んでいるのが分かった。だから『自分はブルペンで投げる』と言った。
9月に入ってブルペン陣が不安定なことで“突貫工事”で生まれた「リリーフ・朗希」だが、球団史上初の2年連続ワールドシリーズ制覇への切り札だ。(安藤 宏太、村山 みち)