◆米大リーグ ダイヤモンドバックス―ドジャース(25日、米アリゾナ州フェニックス=チェースフィールド)

 

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が25日(日本時間26日)、地区優勝へのマジックを「1」として王手をかけた敵地・ダイヤモンドバックス戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、4点をリードした4回1死三塁の3打席目に2番手右腕のクリスマットから4試合ぶりのアーチで昨季樹立した自己最多に並ぶ54号2ランを放った。前日24日(同25日)にシュワバー(フィリーズ)が55、56号を放っており3本差に離されていたが、2本差に迫った。

 1、2打席目は中飛、見逃し三振に倒れて迎えた4点をリードした4回1死三塁の3打席目。カウント1―1から2番手右腕クリスマットの低めのチェンジアップに体勢を崩されたが、中堅右のプール付近へ54号2ランを運んだ。敵地ながらダイヤモンドを1周すると「MVP!」のコールが巻き起こった。

 前日24日(同25日)は、1打席目に飛距離420フィート(約128メートル)の当たりを中堅に放ったが、あとひと伸び足りずフェンスに直撃して三塁打。幻の54号となったが、この日はしっかりと打ち直しともいえる54号を放った。

 16、17日(同17、18日)の本拠地・フィリーズ戦で本塁打王を争うシュワバーの前で2試合連続本塁打。19、20日(同20、21日)の本拠地・ジャイアンツ戦でも2試合連続弾を放ち、15日(同16日)に4本差だった本塁打王争いでもたった5日で一度は追いついた。だが、23日(同24日)にはシュワバーが54号を放ち、一度は2位に転落。さらに24日(同25日)にもシュワバーは55、56号と2発を放って、3本差となっていた。逆転本塁打王へ負けていられない大谷は、4試合ぶりの一発で、29試合連続出塁ともなった

 チーム159試合目での54号は、55・0発ペース。2年連続本塁打王に輝き、自己最多だった昨季の54本についに並び、この試合を含めて残り4試合で自己最多を更新する55号にも期待がかかる。シーズンも佳境で、すでに13年連続となるポストシーズン進出は決まり、地区優勝へのマジックを「1」としており、大谷もラストスパートをかけている。

 ◆大谷の年度別本塁打数(★は本塁打王)

 ▽18年 22本

 ▽19年 18本

 ▽20年  7本

 ▽21年 46本

 ▽22年 34本

 ▽23年 44本★

 ▽24年 54本★

 ▽25年 54本

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