◆米大リーグ ダイヤモンドバックス0―8ドジャース(25日、米アリゾナ州フェニックス=チェースフィールド)

 ドジャースが25日(日本時間26日)、敵地・ダイヤモンドバックス戦に勝って、3試合を残して4年連続となる地区優勝を決めた。大谷翔平投手(31)、山本由伸投手(27)はともに加入から2年連続で地区優勝。

佐々木朗希投手(23)も苦しみながら加入1年目で初の歓喜を味わった。ドジャースは30日(同10月1日)に開幕するワイルドカードシリーズからポストシーズンがスタート。球団史上初となる2年連続ワールドシリーズ制覇を狙う戦いに挑む。

 大谷が再び優勝の栄光を手にした。18年から所属したエンゼルスでは6年間、実質的に優勝争いをした経験はなし。21年9月には「もっと楽しいというか、ヒリヒリするような9月を過ごしたい」と胸の内を言葉にしたこともあった。二刀流で前人未踏の道を突き進む中で、何よりも味わいたかったのは優勝での美酒だった。

 23年9月に右肘手術を受け、同年12月にはドジャース移籍を決断。加入1年目だった昨季は、打者に専念すると、メジャー史上初の「50―50」(50本塁打&50盗塁)をマークし、54本塁打と130打点で2冠王に輝いた。チームもリーグ最高勝率で地区優勝をつかんでポストシーズンに進むと、一気にワールドシリーズ制覇をつかみ、大谷も「最高の終わり方ができて、最高の一年だったなと思います」と喜びを爆発させた。

 ワールドシリーズ中には左肩を負傷。シーズン終了後の24年11月には手術を受けた。

投手復帰のリハビリも並行しながら今季のキャンプでは調整。「今年もまたあそこ(ワールドシリーズ)で勝てるように気持ちを引き締めて」と標準をワールドシリーズ制覇に定めて歩んできた。

 3月に東京ドームで迎えた今季。6月からはリハビリ登板を試合で行うという異例の形で二刀流復帰を果たし、投打でチームの中心となり、ドジャースの4年連続地区優勝に大きく貢献した。ここまでは欠場した試合が3試合だけで、156試合出場はチーム最多。MVP級の活躍でチームを引っ張った。

 24年2月には真美子夫人との結婚を発表。昨年11月のパレードにはそろって愛犬のデコピンを抱いて参加した。そして今年4月には第1子の長女が誕生。結婚して優勝、パパになって優勝と、公私で恵まれた2年となっている。

 この日も4回に昨季マークした自己最多に並ぶ54号2ラン。本塁打王へはシュワバー(フィリーズ)を追う立場となっているが、残り3試合でまだ望みはありそうだ。

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