オリックス・杉本裕太郎外野手(34)が26日、今季限りで現役引退する巨人・近藤に「惜別弾」を贈ることを誓った。元同僚で同じ91年生まれの右腕は、27日のイースタン・ロッテ戦(Gタウン)で最終登板を予定。

同日の楽天戦(京セラD)に臨むラオウは「そんなに甘くないとは思うけど、一本打てたらいい」とイメージを膨らませた。

 「ここまでやってこられているのは、あいつのおかげでもあるので。親友ですし、強敵と書いて『とも』です」。愛する「北斗の拳」を意識したフレーズで近藤の存在を表現したのは、寂しさを隠すためだろう。最後のマウンドと同じ日に、王手をかけた通算100本塁打を達成するのが理想だ。

 ともに15年のドラフトでオリックス入団。常に支え合い、高め合ってきた。どちらかが苦しんでいれば声をかけ「あしたから頑張っていこう」と激励。数え切れないほど食事し、ストレス発散の「2人カラオケ」もいい思い出だ。山田や九里らも参加する同級生のグループラインで引退報告。「(23年オフの)トレードの時も寂しかったですけどね…。あいつの練習する姿は、本当にすごかった」と言葉に敬意を込めた。

 25日のロッテ戦(京セラD)では近藤のリクエストにも応えた。登場曲を近藤が使用していたTUBEの「WINNERS HIGH」に変更して試合に臨んだ。チームはCS出場が目前に迫り、杉本自身も4年ぶりの規定打席まで4。無二の「強敵」へアーチを届け、まだまだ第一線で踏ん張る。(長田 亨)

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