06年の高校生ドラフト1巡目で入団した坂本勇人がつけたのが「61」。07年7月に1軍に昇格。

9月6日の中日戦(ナゴヤD)では延長12回に代打で登場し、中前にしぶとく落とす2点適時打。プロ初安打が決勝打となる華々しいデビューを飾った。

 翌08年は開幕戦で「8番・二塁」、巨人の10代では松井秀喜以来となる開幕スタメン。その試合で二岡智宏が負傷したため、その後、遊撃に入り、この年、全144試合にスタメン出場を果たした。「61」は同年限りで卒業、「6」となってからの活躍ぶりは語るまでもない。

 増田陸は18年のドラフト2位で明秀学園日立高から入団。「61」の先輩である坂本を師匠と仰ぎ、自主トレにも同行、あらゆる教えを受けてきた。

 7年目となった今季、才能が開花した。7月3日の阪神戦(甲子園)ではチームの第95代となる4番に抜てきされ、初回1死一、二塁で左翼フェンス直撃の2点二塁打を放ち、期待に応えてみせた。

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