◆JERA セ・リーグ DeNA5―4人(26日・横浜)

 山崎にとっては流れが向かない登板になっちゃったね。大事な試合で気負った部分もあったかな。

直球の精度がよくなかった。でも乗りきれなかった原因は全て、先頭・蝦名の死球だと思うんだ。

 山崎の真骨頂ってやっぱりシュートなんだけど、初球、その内角高めのシュートが左肘をかすめた。昭和の時代と違って、今の打者はみんなエルボーガードをつけてるでしょ? だからインハイの球をよけないんだ。山崎も2試合続けて初回に失点していたから、立ち上がりは慎重になっていたと思う。走者をためたくないから内角に投げきれなくなり、自分でストライクゾーンを狭くしてしまっていた。

 この日の投球で狙える個人タイトルは最多奪三振くらいかな。10月1日の最終戦までチームが2位になる可能性があればもちろん中4日で行くと思うが、もし順位が決定しているようなら、CS第1Sの初戦に向けて調整していくことを考えていいかもね。

 それにしても、試合を分けるのはいつでもミスだよね。オコエの悪送球が決勝点に直結したけど、最終回の増田大のバントミスも痛かった。さらに投手陣も10四死球だよ。四死球ってのはチームの士気を下げるし、打線のリズムも呼べない。

言わば投手のエラーなんだ。CSでの対戦に向けて、個々に反省しなきゃいけないよ。(スポーツ報知評論家・宮本 和知)

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