◆JERA セ・リーグ DeNA5―4人(26日・横浜)

 試合後に球場の照明が暗転し、勝利セレモニーの余韻にひたるDeNA・筒香嘉智外野手(33)には笑顔が広がっていた。巨人に勝利し、2位確定に王手。

27日の巨人戦(横浜)で引き分け以上なら2位が確定する。「全員が必死になって取った試合。そこ(2位)に向けて頑張ります」と力強く意気込んだ。

 まずは2―1の2回2死二、三塁。「前のバッターが必死になってつないでくれたチャンス。何としてもという気持ちで打席に入った」と、巨人・山崎のフォークを左前へ2点適時打。4―4の7回には四球で出塁し、一、二塁から山本の右前打と巨人の失策で決勝のホームを踏んだ。5打席で5出塁。眼下の敵との直接対決で躍動した。

 難敵を攻略した。相手先発は今季途中まで7連敗を食らっていた山崎。筒香も今季は試合前まで9打数0安打と苦戦していたが、3番起用に2安打2打点で応えた。

CS第1Sでも対戦する可能性がある難敵を3回KO。「相手ピッチャーが誰であろうと2位になることをチームで掲げている。勝てたことが一番」と言い切った。

 三塁の守備位置から投手へ率先して声をかけにいくなど、精神的支柱としての役割も大きい。ハマの主砲がCS本拠地開催へ奮闘を続ける。(太田 和樹)

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