米女子プロバスケットボールWNBAのドラフト会議が13日、ニューヨークで行われ、日本代表のガード、田中こころ(20)=ENEOS=がバルキリーズから3巡目8位で指名された。WNBAのドラフトで日本選手が指名されるのは1997年の萩原美樹子以来、2人目の快挙。

契約を結びデビューすれば、日本選手として史上5人目のWNBAプレーヤーとなる。今季は5月8日に開幕する。

 女子の世界最高峰リーグでは過去に萩原、大神雄子、渡嘉敷来夢(アイシン)、町田瑠唯(富士通)がプレー。大きなチャンスを得た田中は、ENEOSを通じ「とても驚いていますし、大変光栄に思います。新しい挑戦にワクワクしています!」と喜びを語った。

 大阪府出身の田中は強豪の愛知・桜花学園高出身。身長173センチで、3点シュートやドリブル突破などを武器とする。昨年、A代表入りを果たすなど成長著しい。昨夏のアジア・カップでは最年少ながら司令塔のポイントガートに起用され、中国との準決勝で27得点、オーストラリアとの決勝で21得点を記録するなど、準優勝に貢献。「オールスター5」に選出された。2028年ロサンゼルス五輪に向け、代表の主力として期待される。

 サンフランシスコが本拠地のバルキリーズは25年に参入し、創設1季目でプレーオフ進出を果たした。

指揮を執る日系のナタリー・ナカセ氏は、日本の男子bjリーグで初の女性監督となった経験があり、昨季のWNBA最優秀監督に選出された。

 日本協会(JBA)はこの日、16日から5月1日までの米国遠征メンバーを発表した。田中も選出され、WNBA2チームとの試合を予定。9月にはドイツでのW杯を控え「チームを勝たせるポイントガードになりたい」と掲げる大黒柱候補。日本の五輪2大会ぶりのメダルに向けて、五輪開催地の米国で腕を磨く。

◆田中 こころ(たなか・こころ)2006年1月10日、大阪府生まれ。20歳。愛知・桜花学園高では1年時の21年にインターハイとウィンターカップで2冠を達成。23年、インターハイ準優勝。25年7月、アジアカップで初のA代表入りを果たし準優勝。オールスター5に選出。好きな食べ物は春巻き。

173センチ。家族は両親と姉。

 ◆バルキリーズ 米カリフォルニア州サンフランシスコに本拠を置き、25年WNBAに参入し、23勝21敗の8位でプレーオフ進出。ヘッドコーチは日系人のナタリー・ナカセ氏が務める。チームカラーはバイオレット。

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