◆明治安田J2・J3百年構想リーグ東地区B▽第11節 札幌2―1松本(18日・札幌厚別公園競技場)

 J2北海道コンサドーレ札幌が、3年ぶりの札幌厚別開催で3試合ぶり勝利を挙げた。J3松本戦は前半17分、右CKをDF家泉怜依(26)が頭で合わせて先制。

後半29分に追い付かれるも、同33分、FWバカヨコ(30)が2試合連続のPKを決め、2―1で勝利した。16日にクラブ創設30周年を迎えて初めての戦いを制し、「聖地」と呼ばれる同競技場で2022年10月1日以来、1295日ぶりの勝ち点3を手にした。

 記念日に花を添える、堂々の勝利となった。一時は同点とされるも、4分後に勝ち越しての3試合ぶり勝利。クラブ創設30周年から2日後、サポーターから「聖地」と呼ばれる札幌厚別で手にした1勝に、川井健太監督(44)は「この特別な場所で、創立30周年で。もちろんもっともっと良い勝ち方はあると思うけど、今日は勝ったことが全て。心からうれしく思います」と結果を何よりも喜んだ。

 強い思いを形にした。指揮官が「特別な試合」と位置付けた戦い。90分勝ちだけを目指し、序盤から流動的に動き、体を張り、試合を優位に進めた。

 その原動力となった1人が、今季札幌に10年ぶりに復帰したMF堀米悠斗(31)。札幌・厚別区生まれの生粋の地元っ子は、本来の左SBから川井監督が「ど真ん中に置いて、色んなものを変えてほしかった」と言う期待に応え、「公式戦でやるのは10年ぶりくらい」と言うボランチでの位置で躍動。

「失点してすぐに勝ち越し点を取れたのは特別な力があると思う。ここなら何か起こせると思い続けることが形になる。そういった意味では厚別らしい試合だったんじゃないか」。チームにとって後半ATでの劇的弾で川崎Fを4―3で破った22年10月1日以来となる厚別での1勝に、堀米悠は納得の表情を浮かべた。

 元日本代表MFでアンバサダーを務めるOBの小野伸二氏(46)が今夏から全道179市町村を対象としたサッカー教室を開催するなど、様々な催しを用意する30周年の今年。幸先良い出だしから、グループ8位に沈む現状からの脱却を図っていく。(砂田 秀人)

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